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粋について

こんにちは。

 

美紗です。

 

今日は日本文化を理解

する上で大切な言葉について

書いていきます。

 

「粋」について

 

 

日本の哲学者九鬼周三(1888-19419)は

【粋の構造】という論文で

 

 

いき〉(粋)は
・〈媚態〉
・〈意気地〉
・〈諦め〉

 

 

の3要素から構成されている、

と主張しています。

 

手放す、委ねる、固執しない、

押しつけない、それが〈いき〉なのだ

としています。

 

 

それらは、わが国の道徳的理想主義と

宗教的非現実性によって支えられ、

前者は武士道よって、

後者は仏教によって育まれてきたと

i言われてます。

 

 

東京は芝に生まれて

江戸の花柳界や俗曲によく遊んだうえで、

ドイツではリッケルトフッサール

ベッカーに影響をうけ、

 

 

フランスではベルグソンに学んで、

その文化の風土にひそむ感覚、

たとえば“シック”を哲学したのち

 

 

天野貞祐西田幾多郎に誘われて

京都帝国大学に招かれ、

その後はずっと京都に暮らしました。

 

 

二度目の夫人は祇園の芸者でした。
ようするに九鬼は、「江戸の鉄火」と

 

「ヨーロッパの形而上学」と」

「京のはんなり」を、

 

 

その土地からも

その言葉からも吸いこんでいました。

 


父は貴族。

 


周造がおなかにいるとき、

母は美術史家・思想家の

 

 

岡倉天心(1863-1913)と

恋愛関係となり、

出産後に離縁されています。

 


幼い周造は、天心が自分の

ほんとうの父なのではないかと

思っていたとそうです。



ドイツとフランスに学び、ベルクソンと交流、

ハイデガーに師事、

若きサルトル

家庭教師に雇ってフランス語を

学んだともいわれています。

 


またドイツ語Existenz(仏語・英語のexistence)を

「実存」と訳すのは、九鬼が定着させたことらしい。



帰国後、京都大学で教鞭を執ります。

西田幾多郎とともに「京都学派」の

スター的存在となりました。

 


主著【偶然性の問題】をはじめ、

「偶然」とか「めぐり逢い」を

生涯重視しつづけたのも、

とても垢抜けた姿勢でした。

 

 

粋なスーツ、粋な帽子、粋な柄等、

他とは違う目立つ何か、

垢抜けたという意味で

使っていませんか?




そういった意味での格好つけ、

格好良さということならば、

cool ならこれ自体に

 

 

カッコいい、渋い等の

意味があるので

適語ではないかと思いますが

 

 

coolは口語「イカしてる」という」

ニュアンスで使われていますので

江戸っ子の「粋」とは違うようです。

 

浅草をあるいている

かなりの外国人達が

良く使っています。



「最新日米口語辞典」(朝日出版社

エドワード・G・サイデンステッカー、

松本道弘共著)では、

「粋な」を stylish としています。

 

 

この場合は、「流行に合っている」「ファッションの

先端をいっている」というニュアンスの粋、

別に chic、refined (垢抜けた)も使えるとあります。

 

 

stylish. には「様式美の」とか

「風流な」の意味もあるので

これは「粋な」にかなり近いのでは

ないでしょうか?