イギリスの気候
イギリスの天気・気候
イギリスは、北緯50~60度の間にあり、
- 北海道よりも北に位置するため、
- 寒いと思うかもしれませんが、
- メキシコ湾からやってくる暖流と
- 偏西風により温暖な気候となっています。
-
イギリスには日本と同様に四季がありますが
日本のような季節の季節の間の漂いのような
期間がなく、はっきりしています。
「三寒四温」="cycle of three days and four warm days"
のような言葉はありません。
一年を通して雨が多いことが
イギリスの天気の特徴の一つです。
また、イギリスでは“1日の中にも
四季がある”と言われており、
急に雨が降り出したり
寒くなったりします。
・春(3月~5月):イギリスの春は
日本よりも遅めに訪れます。
3月はまだ寒い日が続き、
4月中旬から温かく天候も
落ち着いてきます。
郊外の林や森にはブルーベルが
びっしりと咲きまるで
青いカーペットを敷き詰めたようです。
手に一杯つみ、帰ってお気に入りの
花瓶にさすと部屋中に,春が
広がります。
庭にはスノードロップが
小さな花を開きます。
リンゴの花も咲き
一日で春になってしまいます。
春の間は、昼間の時間帯は
温かく軽い服装で平気でも
朝晩は冷え込むことがよくあります。
・夏(6月~8月):イギリスの夏は
気温が30℃前後まで上がることがあり
真夏日になりますが、
日本のように湿度が多くないので
カラっとした暑さになります。
夏の期間は一年の中でも
雨の降る日数が少なく、
イギリスでは珍しい快晴の天気を
楽しむことができます。
しかし、この時期も朝晩は肌寒く、
天気によって10℃前後気温が
変化することがあるので、
薄手のカーディガンなどが必要です。
また、日差しも強いので帽子や
サングラスなども必要です。
この時期はサマータイム真っ只中なので、
朝は9時半くらいにならないと
明るくなりません。
日が暮れるのが午後10時頃になり
夕方の時間が長くなるので、散歩をしたり
屋外でたっぷり楽しめます。
・秋(10月~11月):夏が終わり秋になると、
気温もぐんと下がり曇りの天気が増えます。
また、サマータイムも終了間際なので、
日に日に日照時間が短くなります。
朝晩の気温は低く、また、天気がいい日でも
肌寒いのでセーターやコートなどが必要になります。
秋が進むにつれて雨が降る日も多くなります。
・冬(12月~2月):ロンドンなどの
イギリス南部の都市部の
冬の気温はさほど厳しくなく、
東京の気温ととても似ています。
しかし、雨や雪、霙が良く降るので
足元を温かくしてマフラーや帽子、
手袋などの防寒グッズが必要になります。
雪は北部以外では積もることは
あまりありませんが、
雪が降ると公共交通機関が
すぐに停止する恐れがあるので、
この時期の旅行は時間に余裕を持って
行動することが大切です。
年によっては大雪の冬もあります。
イギリスはどの季節でもよく雨が降ります。
日本の様に梅雨の時期がなく、
一年中降水量に偏りがないのが特徴です。
そのため、どの時期でも雨具の用意が大切になります。
イギリスのサマー・タイムについて
イギリスで実施されている標準時は
グリニッジ平均時(GMT: Greenwich Mean Time, UTC+0で
協定世界時(UTC: Universal Time Coordinated)に一致しています。
これに対し、夏時間は英国夏時間
(BST: British Summer Time, UTC+1)が用いられています。
このグリニッジ平均時と
英国夏時間という時間帯は、
で実施されている西ヨ時間
(WET: Western European Time, UTC+0)と
西ヨーロッパ夏時間
(WEST: Western European Summer Time, UTC+1)と
同じ時間帯ですが、
依然として伝統的な名称が用いられています。
具体的な実施期間は、
3月最終日曜日1時(UTC)から
10月最終日曜日1時(UTC)までの期間。
つまり、グリニッジ平均時で
3月最終日曜日の1時になった瞬間、
英国夏時間が始まり、同日の2時になります。
また、英国夏時間で10月最終日曜日の
2時になった瞬間、
グリニッジ平均時に戻り、
同日の1時になります。
このため、夏時間の開始日は
1日が23時間となり、終了日は
1日が25時間となります。
歴史
1916年5月21日2時(UTC)、
世界で2例目の夏時間として実施され始めました。
(世界初は同年4月30日にドイツで実施されました)
第二次世界大戦期間中、1940年2月15日2時
英国夏時間を標準時とし、
夏季はさらに1時間の夏時間を実施しました。
このため、この期間中の夏時間は
英国二重夏時間(BDST: British Double Summer Time,
(3月16日2時(UTC)から11月2日2時(UTC)まで)、
英国夏時間をいわば「春・秋時間」として実施し、
夏季(4月13日2時(UTC)から8月1日日2時(UTC)まで)は
英国二重夏時間を復活実施しました。
英国夏時間の実施期間
1968年2月18日1時(UTC)から
1971年1031日2時(UTC)までの期間、
グリニッジ平均時よりも1時間早い英国標準時
(BST: British Standard Time, UTC+1)を
標準時とし、通年でこれを用い、
夏時間が実施されませんでした。
初施行以来、英国夏時間の開始日
および終了日は毎年国会より
公示されていましたが、
2000年に Summer Time Order 2002 法案により
実施期間を他のヨーロッパ諸国と同調させました。
ただし、実際にはヨーロッパ各国側の実施期間が、
イギリスの伝統的な実施期間に
合わせた格好となりました。