モミの木の由来 ( The origin of fir tree)
クリスマスツリーはキリストとはおよそ無関係です。
原型は北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の
「ユール」という冬至の祭で使われていた樫の木。
冬でも葉を枯らさずにいる樫は
生命の象徴とされていました。
このドイツの民をキリスト教に
改宗させる試みがなされましたが、
樹木信仰が根強かったので、
樫を樅(モミ)に変えることで
キリスト教化しました。
樅の木は横から見ると三角形で
「三位一体」を表していると教えました。
父なる神が頂点で、子と精霊が
底辺の両端に位置するとし、
1419年にドイツのフライブルグで、
パン職人の信心会が聖霊救貧院に
ツリーを飾りました。
この記録が、クリスマスツリーを
クリスマスに飾る行為の
最初とされています。
1600年代には、ドイツ各地で
記録が残されています。
ベルリンには1800年頃に
ツリーが伝わっています。
イギリスへは140年、
ヴィクトリア女王を通じて伝わりました。
夫のアルバートがドイツ出身であったため、
彼のためにクリスマス・ツリーに飾って
見せたところから。
1860年代に一般にも広まるようになりました。
アメリカ合衆国で最初のツリーは、
ドイツ移民によって1746年に飾られました。
アメリカで導入された当時は
アメリカ建国当初からいた
イギリス系清教徒のアメリカ人から、
「クリスマスツリーは異教の文化だ」と
断じられて、反発されたこともありました。
現在では、キリスト教徒が少ない
日本のような国でも、この風習は
根付いています。
ロシアのヨールカは、日本の門松と同じく
新年を祝うものですが、
クリスマスの時期から飾られ、
クリスマスツリーと何ら
変わるところはありません。
日本では?