空気について
「空気を読む」という言葉は、
日本語特有の表現です。
集団の和を重んじる
日本ならではの表現だといえるでしょう。
KY=空気が読めないという言葉が
流行したこともありましたが、
それほど日本人にとっては
空気を読むことが重要事項となっています。
日本ほど顕著ではありませんが、
欧米でも少なからず
「空気を読む/読まない」という概念は存在します。
空気を読む
"Read between the lines."
"Take a hint"
"to get with the flow"=「他人に合わせる、流れに身をまかせる」
"to be sensitive to/about ~"=「~に敏感である/気にしている」
空気が読めない人
"He was a wet blanket at the party"=「彼はそのパーティで座をしらけさせた。」
"wet blanket"(濡れた毛布)は
火事のときに火消しのために使われることに
由来するようです。
"party pooper"=「パーティーをしらけさせる人」
山本七平著【空気の研究】
昭和期以前の人びとには
「その場の空気に左右される」ことを
「恥」と考える一面があった。
しかし、現代の日本では
“空気”はある種の“絶対権威”の
あらゆる論理や主張を超えて、
人びとを拘束するこの怪物の
正体を解明し、
日本人に独得の伝統的発想、
心的秩序、体制を探った名著。
83年刊行の超ロングセラー!